磯貝 浩一郎、koichiro isogai, フリーランス、

ドイツ、アートディレクター日記

海外でフリーランスや、クリエイティブ職に興味がある人達に向けて

コンニチワ、アナタ、サムライデスカ?

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今日は仕事に関する話ではありませんが、 ドイツが受け入れた膨大な数の難民によって、私(も移民です)が目にした日常のちょっとした変化の話をしてみたいと思います。

アーユーサムライ?

って、最近何度も言われました。20年近くドイツに住んでいるけど、あまり言われた事がありませんでした。だってどうかと思いませんか? いい大人が、初対面の洋服を着てスニーカーを履いている東アジア人に、そんな事言うなんて? 

 話が噛み合わない

それはパーティで、スーパーで、道端でも、なんだか気軽に話しかけてくるアラブ系の男性が、まず中国人か、日本人か聞いてきます。日本人だというと、そうかそうか、と頷いて、じゃ、サムライだな、と断定してきます。いや、サムライってソルジャーの事だけど、知ってる? ということをやんわり伝えますが、正直面倒に思ってしまいます。そういう人とは得てして話が噛み合わない上に膨らまず、ステレオタイプなことを聞かれ続けて(スシは本当に生魚なのか?とか、忍者をどう思う? など)消耗してしまいます。

ステレオタイプ

ドイツ人にだってそういう日本に対するステレオタイプみたいなものはありますが、そんなことを私に面と向かって話す人たちにはあまり出会った事がありません。もうちょっと世の中を知っているというか、都会的なセンスがドイツ人にはあります。つまり、そういう類いの質問をしてくる人たちは主に中央〜西アジア、またはアフリカからの難民として最近ドイツに来た背景があり、東アジア人を見ることが珍しいのでしょう。

 百万単位の難民が1年で増えるとどうなる?

ドイツが近年だけでも難民を百万単位で受け入れ、ドイツの社会にまだ馴染んでいない難民は我々の周りに目に見えて多くなり、あちらこちらで小さな摩擦を引き起こしていることは想像に難しくないと思います。同じ民族が違う文化の地に住むと同族で固まってしまい、現地の人との交流が減ってお互いの心に疑心暗鬼が生まれてしまうだろうし、尊厳を持って生きるにあったって必要な、経済力や社会に貢献する一員という立場すら満足に持たない難民の人たちのストレスや絶望感は、この平和の地でもなくなることはないでしょう。本当に気の毒に思います。

未来は明るい?

今のドイツの国力、つまり経済力や存在感をもってしても時間がかかる話だとは思うけど、最終的には困難を乗り越え、人口増という国に必要なリソースを得る事ができると私は楽観しています。難民の子供たちは、他の子供達と等しくドイツで教育を受ける権利を与えられ、言葉も親よりずっと早く覚え(私の家もそうです笑)、ドイツの社会に溶け込んでいくと思われるからです。もしかしたら、スティーブジョブズのような人材が、難民の子孫から現れるかもしれません。そういう雰囲気と余力が、今のドイツにはあるように見えます。

 

ここまで読み進めていただいて、ありがとうございました。何につけ、ブレイクスルー(障壁の突破)には痛みや苦しみが伴うものだと思います。それを受け入れるには、その度合いと、覚悟、それにどのくらい耐えることができるのかにかかっているのだと思います。

 

 

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