磯貝 浩一郎、koichiro isogai, フリーランス、

ドイツ、アートディレクター日記

海外でフリーランスや、クリエイティブ職に興味がある人達に向けて

ある日突然、契約を切られた

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こんにちは、北ドイツのハンブルグでアートディレクターをしています、コイです。フリーランスだから、いつか契約が切れて当然なのだけど、今回は予想を超えて長丁場になり、5回の契約延長、6週間の契約が、最終的に15週間になったので、いつそれが終わるのか全く見えなかった。で、予算がオーバーして、あえなく契約終了。

 

気持ちを切り替えよう

資料やモックアップ、やりとりした記録などの膨大なデーターを、倉庫に使っている外付けハードディスクに移し、仕事で使っていた、先方とのやり取りのためのウェブクラウドやGitなどのコミニケーションツールからログアウトし、ラップトップを軽くしてやる。

次の日から、それでもいつもと同じ時間に起き、娘を起こし学校に送り、そのあと家族と朝食をとる。それまでは一杯一杯でできなかった家の事や他のプロジェクトに取り掛かる時間ができたことが嬉しい。

達成感のない努力

4ヶ月近く毎日、週末も働いたプロジェクトが、まだ製品が完成してもいないのに、次の日から全く関係のないことになった。プロだから全力を尽くしてプロジェクトに従事するけど、最後まで見届けることができなければ、やはり達成感が得られない。達成感を得るために仕事をしているわけではないのだけれど、それは困難を克服し、前に進む原動力になるもので、終わらないものに取り組まなくてはいけない苦しさや、途中だけ手伝わされている物足りなさと比べると、モチベーションに差が出てくるように思う。

フリーランスなのだから、ドライに考えよう

例えるならそれは自分の子供ではなく、人の子供の世話をするのに似ているかもしれない。代理店の仕事はそもそも請負の仕事で、依頼人の広告やプロダクトを作る手伝いをすることだが、代理店の社員の頃は、それでも自分に任されたプロジェクトを自分の子供のように考え、世話をしていた。フリーランスではもっとドライにとらえなくてはならない。

 実を取るか、花を取るか

どちらも取れれば最高なのだけど笑、代理店からの依頼は支払いがよくて魅力的なので、そこで割り切って、達成感のあるプロジェクトを自分なりに見つければいいのだと思う。

 

ここまで読み進めていただいて、ありがとうございました。皆さんもきっと、日々の仕事の中でいろんな妥協点や、折り合いをつけていることと思います。それは仕事に限らず、人生にも言えることなのかもしれません。いちいちヘコンで入られません、上を向いて歩こう。 

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