磯貝 浩一郎、koichiro isogai, フリーランス、

ドイツ、アートディレクター日記

海外でフリーランスや、クリエイティブ職に興味がある人達に向けて

クライアントとケンカ

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こんにちは、北ドイツのハンブルグでアートディレクターをしています、コイです。正確に言うと、ケンカではなく、議論、ドイツではよくある、お互いの相違する意見をぶつけ合うことで、自分の意見をはっきり言う習慣のない日本人には、なかなか大変なことであります。

 

お金のこと

しかし不運にも、それは仕事上のことではなく、最も避けたいテーマであるお金のことで起こりました。

先方の都合で予定変更

明日に予定されていた、代理店の、そのまたお客さん(広告主)の会社での合同ミーティングが、突然来週に延期されてしまいました。

私の住むハンブルグから新幹線で4時間でフランクフルト、そこからさらに30分くらいのところにあるダルムシュタットという街に行かなくてはならなかったので、当然、すでに新幹線のチケットとホテルをブッキングしていました。払い戻しは今の段階では不可能で、それを経費として代理店に払って欲しい、という話をしたところ、もめた笑。

もうこのプロジェクトのためにフランクフルトに4回、ベルリンに1回、数日の滞在を含めて行っていて、旅費は全て自腹、それが契約だから仕方がないのだけど、今回は、そちらの都合で起こった損害を補填して欲しい、という意図だったのですが、契約がオールイン(経費全額自己負担)という反論を受けて、電話での議論は平行線をたどってしまいました。

契約書をよく読もう

結局、契約書に小さく表記されていた、クライアントミーティングに関する項目を見つけて、今回のような場合保証されることがわかり、前回の旅費までさかのぼって支払いに応じてもらう、という、私からすると十分納得できる結果に終わりました。

対立しても自分の意見を言うべき?

代理店からの日当はすこぶるいいし、小さな矛盾に固執して嫌われるのもどうなのか、とも思うけど、この数ヶ月、今までにもこういう、連絡不行き届きみたいなだらしない状況があって、何度か肩透かしを食わされていた。その度に、まぁ、いいや、フリーランスだし、お金もらっているし、と自分を納得させてきたけど、度合いやタイミングにもよるけど、自分が信じていることを対立を恐れずに主張できないと、人の言いなりになってしまい、つまりは私の言うことや存在の価値も相対的に下がって、仕事もしにくくなりパフォーマンスを発揮できず、引いては仕事をもらえなくなるのではないか、ということを、ブログを書きながら考え、モヤモヤした気持ちがちょっと落ち着いた。

 

ここまで読み進めていただいて、ありがとうございました。その後、対立した人は何事もなかったように接してくれたし、引き下がらなかったことは、私の精神衛生上にも良かったと思っています。

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